こんにちは。あべの即応寺住職の藤井真隆です♪
今日は、先日、即応寺で執り行れました「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要」の裏側をご紹介させて頂きます。
「御遠忌」…仏教諸宗において、歴代の上人の百年以上の年忌をいい、五十年毎に一度行われる大きな法要のことをいいます。
法要前の控え室の様子です。
式支配(手前中央)より法要の手順が案内されています。
式支配…法要を取り仕切る式執行の責任者
これから「起立散華(きりゅうさんげ)」という儀式を行うために僧侶全員が起立し、花びらに模した紙を撒く準備をしています。
「起立散華」…今、この場所にまさしく「浄土」が出現しているという様子を表現している儀式です。経典には仏さまのお徳を喜ぶ浄土には、功徳荘厳として、甘露の法雨そそぐ様子や、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・硨磲(しゃこ)・珊瑚(さんご)・碼碯(めのう)の七宝でできた宝物が降りそそぐ相が説かれていることになぞらえて、式中に花びら(散華)を撒くなどして浄土に思いを馳せる一時を演出しています。
↑花びら(散華)はこちら。
↑いつもお世話人なっている京都の法具店へ行って買ってきました♪
坊守(妻)は蝋燭にあたって火事になるんじゃんないかとヒヤヒヤしたらしいですが、さすがに蝋燭はちゃんと避けて撒いています^^;
法要は16名の僧侶で盛大に執り行われました。
今回は普段あまりお見せしていないお寺の裏側や家族シーンも載せてみたいと思います^^
滋賀県から、かけつけてくれた甥っ子たち♪
可愛らしい遊びで、着替えを待つ2人♪♪
キメッ
式支配(左)S君の、着付けチェックが入っている所です。
S君がだんだんとお母さんに見えてくるのは、私だけでしょうか。
私(中央)の衣装(七条袈裟)が完成するまでの画像もあわせて載せてみたいと思います。
まずは普段お参りでも着用している白衣(はくえ)を着ます。
続いて足下から袴を履き…
上半身には裳付(もつけ)という衣を着用します。
ここまでは、普段だと一人で着るのですが、この日は早く着替えないといけなかった為、介添え役の2人がお手伝いしてくれました。
そして、いよいよ七条袈裟(しちじょうげさ)を着用。
大谷派(東本願寺)では最高格の御装束となり、お葬式などにもこの装束を着用します。
これは一人では着ることができませんので、この衣装になる時は、必ずどなたかにお手伝いいただいています。
※お葬式の時などは、お葬儀屋さんが手伝ってくださいます。
このオレンジの組紐は「修多羅(しゅたら)」というもので、※経典を意味しています。
僧侶が「修多羅」を背負うということは、『お経を旗印にお釈迦様の教えを代弁し、それを広めてゆく』という使命を担っている証なんです。
※経典…仏の教えを記した文章・書物。経文。
本来は、仏様の教えを皆さんに伝えるのが私のメインの仕事です。
仏様の教えが気になる方は、2ヶ月に1度偶数月に仏教講座も行っていますので、即応寺公式LINEアカウントよりお友達登録してください^^
はじめての方に伝えるように、できるだけかみ砕いていて講座を行っています。
話がそれましたが、おこからは仕上げの段階です^^;
爽やかに笑ってしまっていますが、ぎゅっと締められている時の顔です。
更に締められている時の顔。余裕が失われつつあります。。。
完成です。
「カーン、カーン」と、法要の始まりを知らせる「喚鐘」を御門徒さんが打って下さっています。
喚鐘…「これから法要が始まりますよ」の合図。大きな法要ほど大きく、華やかに鳴らして村中に響き渡るようにしてお勤めの始まりを知らせます。
お勤め中の※内陣(ないじん)の様子。
※内陣…寺院の本堂で本尊(阿弥陀如来=仏様)を安置している重要な場所。対して、外陣(げじん)は参拝者席を指していいます。
今回の一番のメインでもある※表白(ひょうびゃく)を拝読している所です。
※表白…住職の念仏者としての誓い
▼当日の様子はこちらを御覧下さい
そんなこんなで…^^;
こうしてお蔭様をもちまして、無事、法要をお勤めさせていただくことができました。
日頃あまりお見せしていない法要当日の裏舞台はこのような感じでした^^;
最後まで御覧いただき有難うございました♪